精神科を受診しようと思う時は、基本的に困りごとをなんとかしたいという目的である場合が多いです。
しかし実際には、特に困っているわけでは無いのに以下のような目的で受診することがあると考えられます。そこから起こるメリット、デメリットについて考えたいと思います。
1. 自己理解を深めるため:
自分の心の状態や行動パターン、性格特性を知るために受診する。
2. 予防のため:
ストレスの多い環境や将来の不安に備えて、精神的に健全な状態を維持するために定期的に相談する。問題が表面化する前に対処できるため、メンタルヘルスの維持を期待している。
3. 適応のため:
新しい環境や状況に適応する際に、心身のバランスが崩れることがあります。困難に感じる前に、適応を助けるためのアドバイスやサポートを受けることを期待している場合。
4. 自己肯定感を高めるため:
自己否定的な感情や思考の傾向がある場合、精神科でカウンセリングや治療を受けることで、自己肯定感や精神的な健康を改善することを期待している。
結果として得られる可能性があること
• 精神的な健康をより良い状態で維持できる。
• ストレスや問題に対処するためのスキルやツールを得られる。
• 自己理解や自己管理の能力が向上する
• 精神疾患の早期発見や予防が可能になる。
しかし、精神科に困っていない状態で訪れる場合には、期待する結果が得られないことがあります。以下のようなデメリットが考えられます。
1. 病気ではないため、治療対象にならない
精神科は、基本的に精神疾患の治療を目的としています。困っていない状態で行くと、医者が「診断する病気がない」と判断し、具体的な治療を提案されない場合があります。その結果、訪問した患者としては「何も得られなかった」と感じることがあります。
2. 医者との相性の問題
精神科医の中には、精神疾患の診断や治療に特化している医師が多いため、相談内容が診断に結びつかない場合、医者がどう対応すべきかわからないことがあります。医師によっては、人生相談やカウンセリングを得意としない場合があり、その結果、患者は不満を感じることがあります。
3. 時間や費用の無駄
精神科の診察は、保険適用であっても診察料がかかります。病気の診断や治療を受けることなく、期待した効果が得られない場合、金銭的な負担や時間の無駄を感じることがあります。
4. 医療者のリソースの占有
病院や精神科医の診察時間は限られています。治療が必要な患者に対してリソースが割かれ、実際に困っていない患者に対して過剰な対応を行うことは、他の必要な患者の機会を奪うことにもつながります。
5. 不適切な治療や誤診のリスク
困っていない状態で曖昧な症状を相談した場合、場合によっては医師が誤って病気を診断してしまうリスクもあります。これは特に、軽い不安やストレスを「病気」として捉えてしまう医師のケースで発生しやすく、不要な薬物治療や治療計画が立てられる可能性もあります。
6. 期待とのギャップによるフラストレーション
精神科に「何か変わるかもしれない」という期待を持っていくことはありますが、医師が思うような答えを出せなかったり、具体的な治療が提案されなかった場合、逆にフラストレーションや不満を感じることが多いです。医者は問題解決にフォーカスしているため、抽象的な相談に対して十分なサポートができない場合もあります。
結論として
精神科に行く目的が明確でない場合や、治療が必要ないと自覚している場合、満足できる結果が得られないことが多いです。精神科は、医師や患者の両方にとって、問題のある状態に対処するための場所であり、心のケアや治療が主な目的です。したがって、適切な理由がない場合や、医師との相性が悪い場合には、訪れることでかえって失望や不満を感じる可能性があることも念頭に置くべきです。

