【精神疾患の診断基準】精神科では困ってないと診断されない

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発達障害

精神疾患の診断について、「こんな症状があるのに病名がつかないのはなぜ?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、精神疾患が「診断」されるには、ただ症状があるだけでは足りないというルールがあります。

この記事では、精神科の診断において重要な「生活への支障(機能障害)」という考え方についてわかりやすく説明します。

精神疾患の診断基準には「支障があること」が含まれている

精神疾患の診断は、アメリカ精神医学会の『DSM-5』や世界保健機関の『ICD-10/11』などの診断基準に基づいて行われます。

これらの基準では、ほとんどの精神疾患において共通して次のような条件が含まれています。

「その症状が、本人の社会的・職業的・その他の重要な活動に明らかな支障をきたしていること」

つまり、「症状があるかどうか」だけでなく、「それによって日常生活や仕事、人間関係に問題が出ているか」が診断の大きなポイントになるのです。

症状があっても「困っていない」なら診断されない?

たとえば、他人との関係を避けがちで、人と話すのが極端に苦手だという人がいたとします。

それがいわゆる「社交不安障害(社交不安症)」に該当するような特徴を持っていたとしても、本人が特に困っておらず、引きこもらずに快適に暮らしている場合、診断はされないことがあります。

また、強迫観念や気分の浮き沈みなどがあったとしても、それを自分なりにうまくコントロールし、生活や仕事に影響が出ていないのであれば、「病気」とはされないこともあるのです。

「困っているかどうか」は主観と客観の両方で判断される

この「支障があるかどうか」の判断は、本人の主観(自分で困っていると感じるか)と、周囲からの客観的な観察(学校や仕事、家庭生活に支障が出ているか)の両面から見られます。

本人が「特に困っていない」と思っていても、明らかに生活が破綻している場合には、医師は診断を考えることがあります。

逆に、本人が「つらい」と言っても、それが一時的で、機能に支障がないようであれば、様子見となる場合もあります。

診断がつくと何が変わるのか?

診断がつくことで、以下のようなことが可能になります。

• 医療保険での治療(薬物療法や精神療法など)

• 各種の支援制度の対象になる(障害福祉サービスなど)

• 学校や職場での配慮を求めやすくなる

そのため、「診断されること」は、必ずしもマイナスではなく、適切なサポートにつながる入口でもあります。

まとめ:「病気かどうか」は“困っているか”がカギ

精神疾患の診断では、「症状があるか」だけでなく、「そのせいで困っているか」「生活に支障が出ているか」が大きなポイントになります。

• 症状があっても支障がなければ診断されないことがある

• 支障がある=生活・仕事・人間関係に影響がある状態

• 本人が困っていないなら経過観察という選択肢もある

自分や家族に気になる症状があっても、「病気と診断されるレベルなのか?」を考えるときには、「どれだけ生活に影響が出ているか」をひとつの目安にしてみてください。

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