「カウンセリング」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「悩みを話すとアドバイスをくれる」
「人生に迷った時に助けてくれる」
「カウンセラーが答えを教えてくれる」
――そんなふうに思っている方も多いかもしれません。しかし、実際のカウンセリングは、そうした“問題解決サービス”とは少し違います。
この記事では、「カウンセリングとは何か?」という基本的なことから、よくある誤解、そしてカウンセリングの本当の価値についてお伝えします。
◆ カウンセリングは「答えをもらう場所」ではない
まず最初に、よくある誤解のひとつを挙げます。
「カウンセリングに行けば、カウンセラーが解決策を教えてくれる」
この考え方は、実は大きな誤解です。
カウンセリングとは、カウンセラーとクライアント(相談者)が一緒に「気づき」を探す過程です。カウンセラーはアドバイザーや教師ではなく、**「気づきを促す専門家」**です。
そのため、カウンセラーが「こうしなさい」と指示することは基本的にありません。むしろ、話を深く聴き、クライアント自身が「自分の心に気づく」ようにサポートするのが役割です。
◆ 自分で気づかないと、本当の意味で解決しない
「気づき」という言葉が出てきましたが、これはカウンセリングの中でもとても重要です。
たとえば、他人に「あなたはこうしたほうがいい」と言われたとしても、それが本当の意味で自分の中に落ちていないと、行動には結びつきません。
ところが、自分自身で「あ、こういうことだったんだ」と腑に落ちたとき、人は自然と変化することができます。
カウンセリングは、その「気づき」を得るための安全で信頼できる場なのです。
◆ カウンセラーは“聴くプロ”
カウンセラーは、ただ話を聞いているように見えて、実はとても高い技術で“聴いて”います。
たとえば次のようなことを大切にしています:
• 評価や判断をしない
• 話の裏にある感情に注目する
• クライアントが本当に言いたいことを引き出す
このような聴き方をすることで、クライアントは自分の気持ちを整理し、今まで見えていなかった問題の核心に近づいていけるのです。
◆ こんな人にカウンセリングはおすすめ
• 誰にも言えない悩みを抱えている
• 同じことで何度もつまずく
• 自分のことがよく分からなくなっている
• 頭では分かっていても、感情がついてこない
• 人に相談すると説教されたり否定されたりする
「病気じゃないからカウンセリングなんて…」とためらう必要はありません。カウンセリングは、病気でなくても受けていいものです。
◆ まとめ:カウンセリングは“自分と向き合う時間”
カウンセリングは、カウンセラーが「何かをしてくれる場所」ではなく、自分自身と向き合い、自分で答えを見つけていくためのプロセスです。
そのプロセスを支えるのが、専門的な訓練を受けた“聴くプロ”であるカウンセラー。
「話すだけで楽になる」
「自分のことが見えてくる」
「いつの間にか問題が整理されていた」
そんな経験が、カウンセリングでは実際に起きます。
注意
カウンセラーというのは特別な資格がなくても誰でもなれるし、名乗れます。きちんとしたカウンセリングの勉強をしたことのない人や、カウンセラーになるための専門の教育や訓練を受けてない人でもカウンセラーをやっている場合があります。そういう人の中にも良いカウンセラーはいるのかもしれませんが、このような事情にも気をつけたほうが良いです。公認心理士や臨床心理士の資格を持っているというのが、きちんとした心理学の専門家であることの目安です。
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