「うつは病気なのか、それとも甘えなのか」――これは、精神疾患にまつわる議論でよく耳にする言葉です。しかし、この二つをまるで白黒つけるように対立させて考えるのは、現実的ではありません。実際には、「うつ」と「甘え」は同時に存在することがあるのです。
うつと甘えは対立しない
うつ病の人の行動が、周囲から「甘えているように見える」ことがあります。たとえば、仕事を休む、身近な人に助けを求める、責任を避けるように見える行動などです。
しかし、それを理由に「これはうつではなく甘えだ」と切り捨てることはできません。これらは、何かしらの病気であれば起こり得る範囲のことでしょう。
世の中には自称うつ病の単なる甘えている人が存在しているのかもしれません。
しかし、うつ病という病気は存在せず、全て甘えであると言う解釈は飛躍しすぎです。
嫌がらせでそのような発言をしている場合も多そうですが、実体験からそのような考えに至った場合も多いと思われます。しかし、現実にもいろいろあります。
甘えは必ずしも悪ではない
日本では「甘え」という言葉にネガティブな響きがつきまといます。「自立できていない」「弱い」というイメージと結びつけられやすいからです。
しかし、甘えは人間関係においてごく自然な行為です。子どもが親に甘えるのは成長の一部ですし、大人になっても友人やパートナーに気持ちをゆだねることは、信頼関係の表れでもあります。
つまり、甘えること自体が常に悪いことだとは限りません。うつの人が甘えていたって、何もおかしなことではないのです。
うつ病の人に限らず病気の人が多少甘えた言動や行動をする事に問題はないでしょう。
甘えを批判している人もまた、どこかで甘えているはずです。甘えを批判できるような立場ではない人も多いはずです。
甘えと言われることを恐れて、甘えることを過度に意識して絶対に甘えてはダメだと思う。
このような考えをする人がうつ病の人の中にいるのではないかと危惧しています。
大切なのは、うつと甘えを対立するものとして見るのではなく、同時にも起こるし、人間というのはみんなどこかしらで甘えていることもある。甘えというのは普遍的に存在するものだと認識すること、甘え🟰悪と短絡的に結びつけない事、病気の対比にするものではない事ということです。
まとめ
• 「うつか甘えか」という二項対立は存在しない
• うつと甘えは同時に起こることがある
• 甘えは必ずしも悪いものではない
• うつの人が甘えていても、おかしなことではない。誰でも甘えることはある。
私たちができるのは、「甘え」を排除するのではなく、誰にでも甘えと言うのは起こり得るし、常に悪いことだとは限らないと理解することです。
甘えと言われることを過剰に恐れて甘えないことを意識しすぎているうつ病の人たちが、うつか甘えかの議論から抜け出せるように願います。

